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ワイドの有効な買い方とは?軸馬の重要性とボックス買いのメリット

ワイド馬券のメリットデメリット

競馬にはいろいろな馬券の種類がありますが、ワイド馬券は配当がそこまで高くなく、地味に見られがちです。しかし、ワイドは買い方を工夫すれば、攻めの馬券としても守りの馬券としても有効です。

他の馬券とも組み合わせやすいため、ワイドの買い方を覚えるとより競馬を楽しむことができるでしょう。記事では、ワイド馬券の基礎知識と有効な買い方を説明したうえで、相性の良い他の馬券についても解説します。

目次

ワイド馬券とは

ワイド馬券は、「選んだ2頭の馬が、どちらも3着以内に入れば当たり」というシンプルなルールです。

ワイドの説明

上記のように、⑩番と⑪番のワイドを買った場合、⑩が1着で⑪が3着で的中となりますし、⑪が1着で⑩が3着でも的中となります。

他の複合馬券より的中させやすい

2頭以上の馬が絡んでくる馬券を複合馬券と言いますが、複合馬券には様々な種類があります。

馬券の種類的中条件
ワイド選んだ2頭がどちらも3着以内に入る(順不同)
馬連選んだ2頭が1着と2着に入る(順不同)
馬単選んだ2頭が1着と2着に入り、順番も当てる
三連複選んだ3頭がすべて3着以内に入る(順不同)
三連単選んだ3頭が1着・2着・3着の順番通りに入る

上記は複合馬券の的中条件となりますが、ワイドの的中条件が最も優しいことが分かります。

そのため、複合馬券に今後挑戦していきたい人や、的中する喜びを味わいたい人にはオススメの馬券となります。

配当は複合馬券の中では低め

ワイドは的中させやすい馬券ではあるものの、平均配当は他の複合馬券より低くなります。以下のデータは、JRA-VANが2022年に公開した複合馬券の平均配当になります。

馬券の種類平均配当
ワイド1,871円
馬連5,013円
馬単10,005円
三連複19,649円
三連単119,198円

三連複や三連単は1万円を超える配当、いわゆる「万馬券」が出やすい馬券ですが、ワイドで万馬券を的中させるのは難しいのが実情です。

そのため、大きな配当を当てたい人には向かない馬券といえるでしょう。

ワイド馬券の基本的な買い方

ワイド馬券には大きく分けて3つの買い方があります。

それぞれ特徴が異なるため、自分に合った買い方を探してみましょう。

ワイド馬券の買い方

1. 通常買い

特定の2頭を選んで購入する方法です。シンプルで初心者にも分かりやすい買い方です。

たとえば、3番と5番のワイドを買った場合、3番と5番のどちらも1着~3着のどこかに入ればOKという買い方です。

2. ボックス買い

ワイドボックスとは、選んだ複数の馬の組み合わせをすべて買う方法です。

たとえば、「3番、5番、7番」の3頭ボックスを買うと、「3-5」「3-7」「5-7」の3通りのワイド馬券を購入することになります。

ボックス買いとは

この買い方のメリットは、どの2頭が3着以内に入っても的中になるため、組み合わせのミスを防げることです。特に、実力が拮抗している馬が多いレースや、どの馬が上位に来るか予想が難しいときに有効です。

また、人気馬と穴馬を組み合わせることで、当たりやすさを維持しつつ高配当のチャンスも狙えます。ただし、選ぶ馬が増えると点数も増え、購入金額が上がる点には注意しましょう。

3. 流し買い

ワイドの流し買いは、軸となる1頭を決めて、その馬と他の複数の馬を組み合わせる買い方です。例えば、5番を軸にして「3番、7番」に流した場合、「5-3」「5-7」「の2通りのワイド馬券を購入することになります。

この買い方のメリットは、軸馬が3着以内に入れば、相手の馬のどれかと組み合わせが成立して的中する点です。特に、「この馬は上位に来そう!」という自信のある馬がいるときに有効な買い方です。

流し買いとは

また、人気馬を軸にして穴馬を相手にすれば、高配当を狙いつつ的中率も維持できます。逆に、穴馬を軸にする場合は的中率は落ちますが、的中すれば大きなリターンも期待できます。

ワイド馬券を効果的に使う方法

ワイドは的中させやすい馬券の一つですが、特性を理解していないと勝つのは難しくなります。

オッズ妙味にある馬の選び方や、適切な購入点数についてここで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 軸馬を人気馬にして中穴の馬に流す
  • 点数は1点~2点に絞る

1. 軸馬を人気馬にして中穴の馬に流す

競馬は人気の内穴馬が馬券内にくることで配当が高くなるわけですが、人気のない馬たちが1~3着まで独占する可能性はかなり低いです。

2017年〜2021年の芝のレースのデータを見ると、1〜3番人気の馬が1頭も馬券内に入らない可能性は10%程度となっています。つまり、ほとんどのレースで1〜3番人気のうち1頭は馬券内に来るということです。

ワイドの組み合わせとしてオススメなのが、人気馬(1〜3番人気)から1頭選び、相手に中穴(5番〜8番人気)を選ぶことです。この組み合わせであれば、オッズも10倍程度つきますし、的中率もある程度担保することができるからです。

2. 点数は1点~2点に絞る

ワイドの配当は決して高くはないため、三連複や三連単のように多くの点数を買ってしまうと、的中したとしてもトリガミになるリスクがあります。

トリガミ

馬券が的中したのに損をする現象をトリガミと言います。たとえば、1,000円分の馬券を購入して、払い戻しが900円だったら、それはトリガミとなります。馬券購入者は、略して「ガミル」「ガミった」という単語も使います。

的中させやすい馬券だからこそ、点数を絞る必要があります。オッズ5〜6倍であれば1点、オッズ10倍程度のところを狙うなら2点ぐらいがベストでしょう。

ワイド馬券を購入する際の注意点

ワイド馬券を購入するうえでいくつか注意をしていただきたい点があります。

ここで説明することを把握しておかないと、回収率をあげることは難しくなるので覚えておきましょう。

  • オッズを確認せずに買わない
  • 人気馬同士・人気薄同士の組み合わせは避ける

オッズを確認せずに買わない

記事の前半で説明した通り、ワイドはそこまで大きな配当の出る馬券ではありません。そのため、点数を絞ることに加えて、自分の予想通りにオッズになっているか、なるべく締め切り直前に確認しましょう。

オッズを見ないと、充分な配当を得られないだけでなく、買い方によってはトリガミになる可能性があります。

たとえば、1番人気と6番人気のワイドの組み合わせを買う場合でも、オッズが10倍つくこともあれば、5~6倍しかつかないケースもあります。

「この組み合わせならこれぐらいつくだろう」と自分で判断するのではなく、リアルタイムでオッズを追いかけたほうが、回収率を上げられる可能性が高いです。想定よりオッズがつかない場合は、馬券の購入を見送ることも視野にいれましょう。

人気馬同士・人気薄同士の組み合わせは避ける

ワイドは人気馬同士の組み合わせだと、非常にオッズが低くなります。1番人気と2番人気の組み合わせだと、2~3倍程度のオッズにしかなりません。

組み合わせ馬券であるのにも関わらず、このオッズで購入するのは期待値が低いため、避けましょう。また、人気薄同士の組み合わせのワイドは、的中難易度が高いわりにオッズがつかないケースが多いためオススメできません。

JRAのレースの場合、6番人気以下の馬の複勝率(3位以内に来る確率)は20%以下となっており、10番人気以下になると10%以下となります。つまり3着以内に人気のない馬が2頭以上絡む可能性はかなり低いということです。

もし人気薄の馬で高配当を狙いたいのであれば、三連複などで少し手広く勝った方が的中率が担保できるため、そちらの方がオススメです。

ワイドと相性の良い馬券の組み合わせ

ワイドにはいくつか相性の良い馬券があります。特に高配当を狙いたい人は、ここで解説する馬券と組み合わせることで、大きな配当を的中させることも可能です。

馬連:軸馬が2着以内に来たときのために

ワイドが的中する際、選んだ馬が1着、2着に来るケースも珍しくなく、「馬連でも当たっていたな…」ということがよくあります。

馬連はワイドより平均配当が3倍ほどあるため、的中したときに大きな配当を取れる可能性があります。そのため、同じ組み合わせの馬のワイドと馬連を購入するのは非常におすすめです。

たとえば、「3番と6番」の馬連とワイドを購入した場合、3番が1着で6番が3着ならワイドが的中となり、1~2着が3番と6番で決まれば馬連とワイドのダブル的中となるわけです。

いわば、ワイドが保険のような役割を果たし、馬連も的中すれば大きなリターンを得られる買い方になります。

ただ、買い目を増やしすぎてしまうと、ワイド的中だけだとトリガミになってしまうこともあるので、組み合わせは1~2通りで収めるようにしましょう。

三連複:人気薄の馬が絡むと配当が跳ねる

ワイドは三連複とも相性の良い馬券です。特に3連複のフォーメーションを買うときに、役立つでしょう。

上記のようなフォーメーションで3連複を買う場合、8番を軸馬として、4番と5番の馬を対抗としたときに、「8→4」「8→5」のワイドも併せて購入するイメージです。

この買い方をすれば、3列目の馬が来なかったとしても、2列目の馬がくればワイドが的中となるため、不的中を避けることができます。もし三連複とのダブル的中となったら、かなり配当も高くなるため、オススメの買い方です。

しかし、軸馬と対抗馬が人気同士の組み合わせだと、ワイドが的中したとしても、トリガミとなるリスクがあるため、注意してください。軸馬と対抗馬のオッズを見て、ワイドを買うかどうか最終的に判断しましょう。

まとめ

ワイド馬券は的中しやすく、初心者から上級者まで幅広く楽しめる馬券です。

基本的な買い方をマスターし、効果的な戦略と注意点を押さえることで、競馬の楽しみがさらに広がるでしょう。他の馬券と組み合わせることで、大きな配当を狙うこともできるので、ぜひ今回の内容を参考に、ワイド馬券に挑戦してみてください。

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